日野市議会 2023-03-22 令和5年第1回定例会(第7日) 本文 開催日: 2023-03-22
OECD国際幼児教育・保育従事者調査でも、日本の保育条件と労働環境の質が調査参加国の中で最低レベルであることが明らかになっています。政府による来年度予算案の定員121人以上の施設というのは、全国に約4,000ありますが、その保育所を対象に、4・5歳児クラスで保育士1人が見る人数を現行の配置基準の30人から25人に改善するための予算は200億円かかります。
OECD国際幼児教育・保育従事者調査でも、日本の保育条件と労働環境の質が調査参加国の中で最低レベルであることが明らかになっています。政府による来年度予算案の定員121人以上の施設というのは、全国に約4,000ありますが、その保育所を対象に、4・5歳児クラスで保育士1人が見る人数を現行の配置基準の30人から25人に改善するための予算は200億円かかります。
OECD国際幼児教育・保育従事者調査2018年報告書の分析について、日本の次に保育者1人当たりの子どもの数が多く設定されているのは韓国と考えられるが、保育者1人当たりに4・5歳児20人とされている。その後、他国の基準では20人を超える3歳児以上の子どもを1人の保育者がアシスタントなしに担当することは想定されていないとありました。
このような条件の下でも、2018年の国際幼児教育・保育従事者調査では、日本の保育者は子どもに対する共感的・受容的な関わりを特に大切にしているという結果が出ています。コロナ禍でも保育園では、様々な制限のある中、現場の努力によって保育が行われています。このような中で、人員や施設環境を含めた望ましい保育の質とは何かを考えざるを得ません。